【JEALOUS】
「ー!」
「何?京くん?」
「メイク直してぇ」
「今、心夜くんのメイク直してるから、その後ね」
「えぇ!?早よしてや!次の撮影間に合わんやん」
駄々をこねる京くんを見て
「・・・俺はもうえぇで。あとは自分でするし。京くん暴れ出したから・・・」
「ごめんね。心夜くん」
小さく呟くと、京くんの元へと走って行く。
「はいはい、お待たせ。京くん」
「もう遅いねん!早よして」
京くんを鏡の前に座らせ、メイクを直し始める・・・・・。
「なぁ薫くん・・・と京くん、なんか最近仲良すぎひん?」
堕威が俺に耳打ちする。
「えっ!?そ、そうか?普通ちゃうん?」
「そうかなぁ?」
言いながら堕威は俺の側から離れ雑誌を広げる。
は俺等・・・Dir en greyのメイクさん。
そして、俺の彼女。
堕威の言う通り、最近京くんはにベッタリ。
何かあると「、」や・・・。
は、何でも俺に話してくれるから心配はしてへんけど・・・・・・でも、やっぱり気にはなる。
あぁぁぁーー!!そんなに京くんに顔近付けんなや!!
あっ!2人で微笑み合ってる!何、喋ってんねん!!
敏「薫くん、どうしたんだろ?すごく恐い顔してるよ?」
堕「たぶん、京くんと見て嫉妬してんちゃう?」
敏「あぁ、だからかぁ。でも薫くん恐すぎる・・・」
「かぁおるんっ!」
「なっ何や!?京くん!?気持ち悪いなぁ・・・」
「今日、撮影終わったら・・・ちょっといい?」
不適な笑みを浮かべる京くん。
何や!?何なんや!?
「えぇけど・・・何?」
「それは後で。あっ、連れて来たらアカンで。2人だけで話したいねん」
はぁ!?何、企んどんねん・・・コイツ!
撮影終了。
には先に帰っててもらい、俺は約束通り京くんと2人で喫茶店へ。
「で?話って何?」
俺は動揺してるのを見抜かれへん様に平静を装いながら聞く。
「・・・・・・・薫くん、俺にくれへん?」
「!?・・・・・・・っな、何や!?急に!?」
「だから俺に、ちょうだいvv」
コ、コイツ・・・・ボーカルやからって調子に乗りよって・・・!!
俺はリーダーやぞ!!(?)
「・・・・・京くん?」
「へ?」
あっけらかんとした顔しやがって!!
「・・・自分で何言うてるか分かってんのか?」
凄んでみた。
「うん、分かってる。俺もの事好きやねん」
コイツ!俺の凄みも効かんとは、やっぱり大物・・・・
もう・・・アカン!!爆発してまう・・・!!
「えぇ加減にせぇよっ!!お前っ!!!」
テーブルを叩き立ち上がる。
周りの客が何事かとザワザワし・・・俺を見る。
京くんは一瞬ビクッとしたけど、すぐ平然と俺の顔を見上げる。
「薫くん、怒った?」
「当たり前やろ!!をくれやと?モノみたいに言いやがって!!は俺の大切な女なんや!!誰がやるか!!!」
「フッ・・・」
!!
また人を小バカにした様な笑い方しやがって・・・!!
「聞こえたか?」
京くんは携帯を手に話し始める。
はっ?何や??
「今のが薫くんの本音や。これでえぇか?」
京くんは自分の携帯を俺に差し出す。
「や。ずっと繋がっとってん」
俺は頭の中が整理出来ひんまま携帯を受け取る。
『ごめんね。薫・・・』
「?」
泣いてるんか?
『薫、最近私に冷たかったから・・・だから京くんにお願いして、薫の本音聞いてもらおうと思ったの・・・。
私の事・・・本当に好きなのかどうか。寂しかったの!苦しかったの!・・・・・・ごめんなさい。こんな事して・・・』
「・・・・」
そうや・・・そうやった。
俺、はいつでも側におってくれるって安心しきっとったんかも知れん。
そうか・・・・寂しかったんか・・・・。
「ごめんな、。俺の方こそ謝らなアカンわ」
『ううん。もういいの。薫は私の事ちゃんと愛してくれてるって分かったから』
「そうか。ほな、今から帰るわ」
『うん。待ってるね。今日は薫の好きなハンバーグだからね』
電話を切り、京くんに返す。
喫茶店を出て俺は京くんに謝った。
「ごめんな。京くん、怒鳴ったりして・・・」
「いや、えぇって。それくらい覚悟しとったから」
「俺ん家、少し寄って行かへん?」
「あぁ・・・今日はやめとくわ。2人の邪魔したくないしな」
「そんな遠慮せんでも・・・」
「えぇねんて。今度一晩、貸してくれたらvv」
「おい!!」
「うそうそ!ほな!帰るわ。バイバイ」
そう言うと、京くんは帰って行った。
家に帰った俺はを思いっきり抱き締めた。
「!!!!お前は俺のモンや!!誰にもやらんからな!!」
「・・・・っ痛いよ。薫・・・」
「・・・あっ、ごめん」
俺はから少し離れ、真っ直ぐ瞳を見て
「愛してるで」
と言って、口付けた。
のぬくもりが伝わってくる。
唇を離し
「俺には、お前が必要やねん。これからも俺と一緒におってくれるか?」
「当たり前でしょ」
は微笑んだ。
「せやっ!京くんに何要求されても応じたらアカンで!!」
「え!?」
「いや・・・こっちの話や・・・」
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七「薫さん、甘々ですね(含笑)」
薫「心夜みたいな笑い方すんな!!」
京「今回、俺ってえぇヤツやんvv」
薫「京くん出てくんなや!これ俺の話やで」
京「で?いつ貸してくれるん?」
薫「まだ言うか・・・!は俺の女やっ!!」
京「七夜!今度 殺してみたら?」
七「そうやな・・・(ニヤッ)」
薫「お前ら・・・!!」
七「ほな、そういう事で。解散!」
薫「うぉぉぉぉい!!これ、俺が主役ちゃうんかぁぁぁぁぁ!!」