【醒めない夢】





「堕威〜!!次はねぇ〜・・・アレ!!アレ乗ろうよ!!」

「何やねんな・・・そんな、はしゃぐなや・・・子供か・・・」

「堕ぁ〜威ぃぃ〜・・・・」


堕威の腕にしがみついた。


「メリーゴーランドって・・・・・」

呆れ顔の堕威。

「早く〜!!!」

そのまま堕威の手を引っ張って無理矢理メリーゴーランドに乗せる。

「こんなん乗って何が楽しいねん・・・?」

「堕威となら何してても楽しいの!!可愛いよ!堕威vv」

「何が可愛いじゃ!!こんだけ付き合ったってんから・・・・・・・・今晩・・・覚悟せぇよ・・・」

「ヤラシイ顔しないでよ・・・じゃ、今夜は泊まらない!!」

「何でやねん!!俺、の言う事いつも聞いてるやん・・・ちょっとは俺の言う事も聞いてくれよ!!」

「だって・・・堕威・・・・・・そんな事ばっか言って来るんだもん!!」

「・・・・分かったから・・・何もせぇへんから・・・・なっ?泊まるやろ?」

「う〜ん・・・・・・・しょうがないなぁ・・・ほんとに何もしない??」

「せぇへん!せぇへん!!」

「ほんっとに???」

「・・・・・・せぇへんって!!」

「何?!今の間!!」

「えっ?何が??」

「とぼけないでよ!!」

「とぼけてへんやん」

「もぅ〜・・・・・」

「拗ねんなや・・・」






小さい頃に乗ったきりのメリーゴーランド・・・・・

今は一番大切な人と一緒に・・・・・

子供の頃に戻った様にはしゃぎ回って・・・・・

大好きな大好きな、あの人に・・・・・

私の全てを受け止めてくれる、あの人に・・・・・

とびっきりの笑顔を・・・・・

これからも、ずっと・・・・・














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「でねぇ!!堕威ったらねぇ!!」


アルバム制作の為、スタジオに篭りっきりのメンバーに堕威とのラブラブっぷりを聞かせに来た。

ほんとは堕威もスタジオに篭ってなきゃいけなかったんだけど・・・

私が無理矢理一日だけ休みを取ってもらい遊園地に連れて行ってもらったのよね。



「ねぇ〜!聞いてる?みんな!!」

「聞いてるって・・・」

薫さんが面倒臭そうに返事をする。

「で?その後は??」

敏弥くんが身を乗り出して私の顔を見る。

「そう!それで〜・・・・ジェットコースターに乗った時の堕威の悲鳴!!みんなにも聞かせたかったなぁ・・・」

「堕威くんが悲鳴!?」

お腹を抱えて爆笑する敏弥くん。



一通り話し終わり・・・・みんなは、それぞれの作業に入る。

私はボーッとソファに座り・・・そんな、みんなを眺める。

「堕威・・・・・遅いなぁ・・・・・・」

私がふと声に出すと、みんなが一斉に振り返った。

「何?」

「いや・・・・何も・・・・」

京くんが目を逸らす。



















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心「いつまで・・・こんな事続けるん・・・?」

薫「黙れ!心夜!!」

敏「でも・・・・・・」

薫「俺等には・・・どうしようもないやろ!!」

敏「これからも・・・ずっと・・・・このままに合わせるの?」

薫「・・・・・・・・」

心「あれから・・・二年やで・・・・」

京「もう・・・・堕威くんは・・・・・・・おらへんのに・・・・・・」








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七「堕威さん!!遊園地連れてってvv」
堕「なんでお前と遊園地やねん!!」
七「えぇやん!堕威さんと観覧車乗りたいvv」
堕「・・・・・絶対イヤ!!!」
七「なぁ〜・・・連れてってぇやぁ!!」
堕「甘えんなっ!!」
七「さっきから、何で目ぇ合わしてくれへんの?」
堕「お前・・・・・観覧車の中で俺の事・・・襲うつもりやろ・・・?」
七「Σ( ̄□ ̄;)」
堕「バレバレなんじゃ!!」
七「そ・・・そんな・・・事・・・思ってへんってぇ〜・・・・(滝汗)」
堕「声・・・・裏返ってるぞ・・・・」