【ブルームーン】
「ねぇ・・・隼人、知ってる?」
「何をだ?」
「ブルームーン・・・」
「何だ?それ??蒼い月!?!?」
「直訳するとね。っと、ブルームーンってのは・・・ひと月のうちに満月が2回ある時、2回目の満月の事を言うの」
「なっ・・・何???」
隼人はマヌケな顔で私を見る。
理解出来てないみたいだね・・・
「はぁ〜・・・」
私がため息をつくと
「んだよ!!もっと、ゆっくり分かりやすく説明しろよ・・・」
少しだけ・・・ほんとにすこぉ〜しだけ頬を膨らませ、スネる隼人。
か・・・可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
心の中で思いっきり絶叫した後・・・
「だからね・・・」
私はランボちゃんと話す様に分かりやすく説明する。
ってか、さっきと言ってる事同じなんだけどね。
ただ、ゆっくり・・・隼人が納得したら次に進んで・・・と話を進めてるだけ。
頭良いのに、何でこういう事は理解するのに時間かかるんだろ?
「へぇー!すげぇなぁ!!ひと月に2回も満月って!オオカミ男・・・大変だな!!」
「ぇ・・・何、言ってんの?」
素で返すと
「おいおい・・・ボケてんだから、もっとちゃんと突っ込めよ!恥ずかしいだろ・・・」
自分で言って照れちゃって・・・一人で何やってんだろ。
面白いよね、隼人。
これもまた心の中で消化して、話を続ける。
「でね、今日がその2回目の満月なの!」
「へぇ・・・で、蒼く見えんのか??」
「・・・なんでやねぇん!」
私がベタベタな関西弁で突っ込むと
「今のはボケてねぇよ!マジで聞いてんだよ!!」
す・・・すいません・・・
恥ずかしすぎて隼人の顔が見れない・・・
気まずい空気が部屋中に漂う・・・
そんな空気を先にかき消したのは隼人だった。
冷蔵庫からジュースを二つ持って来てくれて
「ほら・・・」
と、一言。
私の前に差し出す。
「あ・・・ありがと・・・」
俯いたまま呟く。
私の隣に腰掛けた隼人は
「お前、耳まで真っ赤だぞ・・・」
と、少し半笑い。
「何よぉ!!せっかく突っ込んだのにぃ!!」
「無理すんなって・・・クックックッ・・・・・」
「笑ってんじゃん!!失礼だよ!!」
「わりぃ、わりぃ・・・・・・やっぱは飽きねぇよな」
「何よ!」
隼人から目をそらしベランダの方へ行き、ガラス越しに空を見上げる・・・・・と
「あっ!見えた!!」
私は戸を開け、ベランダに出る。
「蒼い月か!?」
隼人も私に続き、ベランダに出て来た。
「今日、曇ってたから見えないと思ってたんだけど・・・」
流れる雲の隙間から少しだけ顔を出したブルームーン。
「タイミング良かったんだな」
私の肩を抱き寄せ、隼人が囁く。
「何で私がこんな話したのか聞かないの?」
「ん?・・・何でだ?」
二人とも、いつ見えなくなってしまうか分からないブルームーンを見上げながら話す。
「・・・ブルームーンを見ると幸せになれるんだって!」
「だからか・・・は、たまぁにロマンチストになるよな」
「たまぁにってのは余計・・・・・」
言い終わるか終わらないか・・・・・・・
隼人が私の口を塞いだ。
長い長いキスだった。
これからも、ずっと二人で・・・もっともっと幸せになろうね。
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獄「使いまわし・・・」
七「っ!!言うな!!」
獄「だってそうじゃねぇか」
七「・・・ごめんなさい」
獄「や・・・そんな凹まなくてもいいだろ・・・・」
七「だって・・・悪いやん」
獄「いいんだよ。俺の夢にしてくれたんだしよ!」
七「・・・ほんまに?」
獄「ほ・・・ほんとだ!だから凹むな!お前らしくねぇ!」
七「・・・ほな・・・・・・・・・・・・して」
獄「え?何だって?」
七「チューしてぇぇぇぇぇぇ!!!!!隼人ぉぉぉぉぉ!!!!」
獄「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!!!(逃走)」