【度数オーバー】






コンコン・・・

ん?

こんな夜中に誰だ?

そう思いながらドアに向かって問いかける。



「・・・誰?・・・・・・マーモン?」

「・・・・・・・・・」



返事がない。

仕方なしにドアを開ける。



と・・・そこに居たのは・・・

!?・・・どうしたの?こんな夜中に?」

枕を抱え、ちょっと大きめのパジャマを着たが泣きそうな顔で俺を見上げていた。



おいおい・・・そんな無防備な格好で、しかも上目遣いなんかされちゃ、こっちの理性が保てねぇじゃん・・・。

そんな事を思いながら、そっと肩を抱いてやる。

「ベル・・・」

「ん?何?」

「眠れないの・・・一緒に寝ていい?」



えぇぇぇぇ!!何ですか!?そのセリフは!?俺を誘ってるのですかっ!?



と、心の声は置いといて・・・

が俺の部屋に来るなんて珍しいじゃん。怖い夢でも見た?」

「ううん・・・怖い夢は見てないけど・・・ベルの傍で寝たいなぁと思って」



ぎゃぁぁぁああ!!!!ぜってー誘ってるよっ!!こいつ!!・・・・・・ハァハァ・・・。



「そか。いいよ、一緒に寝よ」

俺は動揺をに気付かれない様に、落ち着いた口調で言った。





うしし・・・ようこそ悪魔の部屋へ・・・。





を自分のベッドに寝かせ、俺も横になる。


なんか、すっげドキドキしてんだけど!!

別に今更、ドキドキする必要ないんだけどさ。

一緒に寝る事だってあるし、ヤル事はヤってんだしね!


でもさ・・・今日のはいつもと雰囲気が違うんだよね。

なんてーか・・・こう・・・頬が少し赤らんでるし、目も潤んでるし・・・艶っぽい感じがするんだよね。

ほんとヤバいよ・・・襲っちゃいそう・・・。



「ねぇ・・・ベル」

「・・・どした?」

「ベルさぁ・・・好きな人・・居る?」

「・・・・・・・・・は?」

何言ってんだ?こいつ?

「ねぇ!好きな人居るの?」

「・・・居るよ」

「えっ!?・・・ウソ・・・・・・」



ほんと、どうしたんだ?

・・・わけ分かんない事聞いてくるし、ろれつも回ってない感じがする。

そういえば、さっきから鼻につく匂い・・・何だろ?


「ウソって・・・俺の好きな人は目の前に居るじゃん」

「目の前・・・?それって・・・私の事?」

「そうだよ?以外に居ないじゃん」

ってかさ・・・パジャマがちょっとはだけてんだよね・・・見えそうで見えないのがまた男心をそそるわけで・・・。

「ほんとに私の事好き?」

「好きだよ」

「私も!ベルの事大好き!!」

そう言って俺にキスしてきた!



うぎゃぁぁぁああ
―――!!!!もうダメ!!抑えられない!!



・・・シよっか?」

「・・・優しくしてね」



あぎゃあぁぁぁぁあ!!!!そんな事言われて優しくするヤツなんてどこにいんだよっ!!



とにかくの了解も得たわけだし!!ひさしぶりだし!!

じっくり味わう事にしますか!!





では・・・・・・・・・イタダキマス!!!!































翌朝
―――



「キャ―――!!!!」

の声で目覚めた。

「なっ何!?どうしたの!?」

「なんでベルが居るの!?ってか、ここ私の部屋じゃないっ!!」

「は?何言ってんの?昨日、が『眠れない。一緒に寝て』って俺の部屋に来たんじゃん?」

「ウソだー!!私そんな事言ってない!!ベルの部屋にも来てない!!」

「いや・・・ウソじゃないし・・・」

そう言ってベッドから飛び出したはまた絶叫。

「ぎゃ
―――!!何で私パジャマ着てないの!?・・・ベルの仕業!?最っっ低!!!!」



バシィ!!!!



俺の頬にクリーンヒットしたの平手・・・。

「い・・・痛いよ・・・・・・」

「当たり前でしょ!?痛くて当然よ!!」

「ほんと・・・ちょっと待ってよ!昨日はから誘って来たんじゃん!」

「誘ってないってば!!昨日はスクアーロとルッスーリアと3人でお酒飲んで騒いでそのまま自分の部屋で寝たんだから!!」

お、お酒??

そういえば遅くまで騒いでた様な気が・・・。

そうか!!あの匂い・・・お酒だったんだ!ろれつが回ってなかったのも、そのせいか!!

ってか・・・もしかして酔っ払って俺の部屋に来たって事?

じゃあ昨日、俺の部屋に来たのも、わけ分かんない事口走ったのも、熱〜い情事の事も・・・全部覚えてないって事ー!?



さ い あ く ・・・・・





悪夢だ!!そう・・・悪夢を見たんだ!!

バカ鮫とオカマヤロー・・・後で切り刻んでやる!!!!




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七「ベル!お酒飲もうか!」
ベ「ヤだね」
七「っ!!何でよ!えぇやん!付き合ってぇや!」
ベ「七夜と飲んでもいい事ないし」
七「何でも言う事聞きますよvご主人様vv」
ベ「・・・・・・・キモイから・・・」
七「(怒)」