【ナッポー通信 -1-】




クフフフ・・・・

皆さん、こんにちわ。

六道骸です。


ご機嫌いかがですか?

僕は少し・・・否、かなりナナメなのです。

なぜかって?

それはですね・・・僕の実の姉が原因です。

1つ年上の姉様には、今凄く夢中になっている男が居るのですが・・・。

ぶっちゃけ、僕はこいつが大嫌いです。

ガサツだし、口は悪いし、マフィアだし・・・。

何より、唯一の僕の心のよりどころだった姉様のハートを奪ったんです!!

これほど癪な事はありません!!

返して下さい!!姉様のハートを!!!!!!!!!!!!!



あ・・・すみません。

少し取り乱してしまいました。




そうこうしているうちに、やって来ましたよ。

僕の天敵が。

この癒しの場、黒曜センターへ・・・・・・。









さぁーーん!!!!」


また、バタバタと雑な足音を立てて・・・うるさい。





バンッ!

さん!!大丈夫ですか!?急にデートキャンセルのメールが入ったので慌てて来ちゃいましたよ!!」

息つく間もなく、荒々しく捲くし立てる。


「うるさいですよ。もう少し静かに入って来れないんですか?あなたは?」

「けっ・・・てめぇこそ、ごちゃごちゃうるせぇよ!」

「はぁ・・・・・・・・・」

「何溜め息ついてんだ!落ち着きはらいやがって!」

「大きな声出さないで下さい。姉様は体調悪いんですから」



「そうだ!さん・・・」

途端に心配そうな表情になり、姉様の寝ているベッドの側へ。

「あまり騒がないで下さい」

「・・・・・すまねぇ・・・」



おや?

今日はえらく素直じゃないですか。

そんなに姉様が心配なのですかね・・・気持ち悪い。

心配するのは僕だけで十分です。



そう思いながら、僕は姉様の布団をかけ直した。

さんは・・・どうなんだ?」

「そんなに心配いりませんよ。だいぶ落ち着きました」

「そうか・・・さっきはあんなメール来て焦ってよ。急に具合悪くなったって・・・てか、よくメール打てたよな」

「あぁ、あれは僕が打ったんですよ」

「なっ!?マジかよ!?」

「そうですよ?学校を早退までした姉様が、メールなんて打てるわけないじゃないですか」

「そんな事知らねぇよ!!」

「声を荒げないで下さい」

「わりぃ・・・・・ってぇ事は、俺さっき・・・お前とメールのやり取りしてたってわけ・・・か?」

「そうなりますね」

「体調悪いのにすぐ返事来るから、おかしいとは思ってたんだけど・・・てか!まさか・・・!!」

「どうされました?」

「さっきのメールで・・・・・・・・・・」

「あぁ・・・『負けるな!俺がついてるぜ!愛しのハニー(ハート×2)』ですか?」

「ゲッ・・・・・・・・・・」

「気持ち悪いメールしますね。あなた・・・」

「うるせぇ!!黙ってろ!!!!」

「何をそんなに・・・ゆでダコのように真っ赤ですよ」

「てんめぇ・・・!!!!」

「まぁまぁ、おさえて。ちょっと楽しかったですよ」

「けっ・・・・・・・・てか、さんは何の病気なんだ?早退までしてって・・・」

「あぁ・・・生理ですよ。姉様の生理痛はかなり酷いので学校を休む時もよくあります」

「せっせせせせ・・・・・・・せい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グハッ・・・」



「ちょっと・・・汚いですよ。鼻血・・・拭いて下さい」

そう言って僕は、ヤツにティッシュを渡した。

「だ・・・だってよ・・・・・・・てめぇ・・・そんなサラッと・・・・・・・・」

「生理ぐらいで鼻血出すなんて、まだまだウブですねぇ・・・獄寺隼人」

「るせぇ!!!!」



「ちょっと姉様を頼みますね。僕はお茶を入れて来ます」

「わりぃな・・・」

「いいえ」










僕がお茶を入れ終わり、部屋に戻ると・・・・・・・



・・・早く良くなってくれよ。俺も・・・・・それから・・・・・・・・・・・・骸も・・・・お前の事が心配なんだからよ」

「ん・・・・・・・・はや・・・・と・・・・」

さん!?・・・・・・・何だ寝言か・・・。こうすりゃ少しでも早く良くなるかな・・・」

一人呟くと、ヤツは姉様にキスを・・・!!!!



僕も心配していると・・・そう言ってくれたヤツを、少し・・・本当に少しだけ受け入れようとした僕がバカでした!!






部屋の入り口で僕は、お茶を落としそうになった。

せっかくわざわざヤツの分まで入れてやったっていうのに・・・。

この熱い紅茶を投げつけてやろうか・・・!!!!





やはり・・・姉様がどうして、あんなヤツに夢中なのか理解不能です。




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七「始まりました!連載・・・っつか、シリーズ物かな。一応隼人くん夢です」
骸「どういう設定ですか?これは?」
獄「俺もそこは疑問だぜ」
七「や・・・何となく(笑)」
獄「何だ!?それ!?って、いつもの事か・・・(呆)」
七「つーか、第一回目のヒロインちゃん寝言だけって・・・ごめんちゃい(汗)」
骸「謝る所はそこですか!?」
獄「俺はキス出来て満足だ!!」
骸「・・・・・・・・・・・死にますか?獄寺隼人・・・」
獄「あぁん!?来るなら来いや!!」
七「ちょ・・・こんなトコで暴れんといて!」
獄「仕方ねぇ・・・俺の夢だし大目にみてやるよ」
骸「姉様は絶対渡しません!!」
獄「言ってろ・・・バーーカ!」
骸「っ・・・・・・・・」
七「とにかく、こんな感じで続いていくと思われます!皆さんお付き合い頂けたら幸いです」